マーケティングは小さく始めても効果が出る

マーケティングは経験を通じて学ぶもの。言葉を覚えるように、歩行を覚えるように、小さく、本質的な行動からスタートすればいい

いきなりですが、今日から、マーケティングを実行しませんか?

方法は、「とても小さな、小さな行動から」スタートすることです。具体的には、「たった1つの簡単な質問」をすることからです。

この小さな質問「だけ」でも、効果は確実に得られます。

しかも、今やっている仕事は、ほとんど増えません。大掛かりなことは、何もしなくて良いです。リスクはゼロです。やらない理由はありません。

では、以下に説明します。


マーケティングは、経験から学ぶ分野

以前に「マーケティングを学ぶことと、料理は似ている」とお伝えしました。簡単にいうと、「誰かが作ったノウハウをその通り使う」のではなく、

「マーケティングは、ご自身の経験を通じて、学ぶ」

分野です。

シンプルな言葉で言い換えれば、「ノウハウは通用しない」「あなた独自の正解を見つけるしかない」という分野です。

このような分野の学習は、「探求」「実験」するような学び方が重要です。ちょうど、幼児が言語を獲得するように、歩行できるようになるプロセスと似ています。

LQ とは、何か?

LQ = Learning Quotient = 学習指数というものを、toiee Lab では定義しています。これは、ファシリテーションやラーニングプロセスの設計を行いやすくするための「視点」です。

IQ = Intelligent Quotient = 知能指数 は聞いたことがあると思います。IQ は知能のレベル(非常に限られた側面ですが)を図るためのものです。

それと同じように、LQ は「学習者の学習状態、学習レベル」を図るためのものです。

IQは、様々なパズルやクイズをこなし、厳密な数値化を行いますが、LQは「学習を促進するため」に設計されているので、たったお4数値しかありません。

  • LQ -1 = 学ぶことから遠ざかる状態

  • LQ 0 = 探究せず、繰り返して、乗り越えようとする状態

  • LQ 1 = 探究するように学ぶ状態

  • LQ 2 = メタ探究型学習の状態

数字の意味は、習得しようとする対象の難易度を平準化した場合の、学習曲線の微分値をイメージしています。数学センス?がないと、「なんのこっちゃ?」と思うかもしれません。数学センスがあれば、「ああ、なるほど、面白い!」ってなるでしょう。

これについては、深く議論したら、めちゃめちゃ面白いのですが、今は無視します。

とにかく「4レベルある」ということです。そして、マーケティングを学ぶには、LQ +1 の状態を作る必要があります。

未就学児は、LQ+1、就学するとLQ 0

保育所、幼稚園(幼稚園はどちかというと、教育をしようとする傾向が強いため、LQ 0 を作りやすい)に通う子供たちは、LQ+1 です。

人間は、生理現象面から見て「LQ +1」です。これについては、興味がある方は、ラーニング・アーカイブコースをご覧いただければ、説明しています。

とにかく、私たちは、「探求するように学ぶこと」は自然な状態です。理解、記憶がしやすいですし、子供たちは、このLQ +1 の状態で生まれてきます

彼らに言語を教えようとした時、「これはりんごです」、はい繰り返して?と伝えても無理です。なんのこっちゃ?となります。彼らは、コンテキスト(状況)からパターンを取り出し、そして、自分が望む結果を得るための言語を実験しながら学びます。

例えば、私のところの三番目の子供(娘1歳と半年)は、「こっこ」と繰り返しながら、手を広げて寄ってきます。私は、その度に、

「ああ、抱っこね?抱っこして欲しいの?」

と話しかけながら、抱っこします。すると、子供は満足げにニコってします。

一方で、「こっこ」と言っても、「???。ここを開けて欲しいの?それとも抱っこ?」とやりとりをすると、身振り手振り、行動を変えて抱っこされようとします。

こうやっているうちに「こっこ」が徐々に「抱っこ」に近づいていきます。

子供の中で、無意識ですが、様々な実験、探求を行って言語を獲得していきます。

実験とは、「期待する結果(単に結果の予測も含む)に対して、仮説を立てて、実際に何かやってみる。そして結果と期待の差分をチェックし、その意味を理解する」というプロセスです。

これをシステム制御理論の視点で眺めて、学習を捉えるのが、toiee Lab の学習理論の根幹です。

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難しい話は、別として「探求」は、シンプルに、

  1. 期待する結果を考える(あるいは、無意識に持っている)

  2. それを得るためのアクションを試す

  3. 結果と期待を比較し、分析する

  4. 次、どうするかアイデアを出してみる

この繰り返しです。これってPDCAじゃないの?と思うかもしれませんが、PDCAは、もともとシステム制御理論の根幹にあるシャノンのフィードバック制御がベースで、サイバネティクスときて、エドワードデミング博士のPDCAです。

サイクルなので、同じに見えますが、もちろん違います。違うポイントは、予想外な出来事と、積極的に「システムの前提」を変更しようとすることです。とはいえ、PDCAにそのことを意図的に含めば同じです。

OODA(ウーダ)という、PDCAを葬り去ろうという意図をビシビシ感じるサイクルがありますが、PDCAの使い方を変えれば、OODAになります。

要するに、本質を理解すれば、ネーミングに左右されず、それぞれがやろうとしていることを、適切に実行できます。そのためには、偏見(俺は知っているぜ)を抑制することが鍵です。

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すみません、話が長くなってしまいました・・・。

LQ 0 は、鳩の訓練

学校教育の大部分は、理解するよりも、「意味はわからんくても、覚える」という作業が多いです。例えば、「投手」という漢字を覚えるとします。

しかし、サッカーが大人気のこのご時世では、大部分の生徒が「投手」の意味をわかっていなかったりします。もちろん、小説などの文脈で、投手という漢字が出てきて、それを覚えるならOKなのですが、今の学校教育の多くは「ドリル」でひたすら繰り返して覚えます。

万事、この調子でやってしまうと、「なんか聞いたことあるけど、何かわからない」となります。

同様に算数も、ひたすら計算します。理科も記憶一辺倒です。例えば、電池は並列に繋ぐのと、直列で繋ぐのでは、結果が違いますよね。並列に繋ぐと電圧は変わらず、電池が2倍に長持ちします。一方で、直列に繋ぐと電圧が高まり、電流が増えて、2倍のエネルギーが投下され、電球が強く光ります。

でも、これって「なぜ?」でしょう。

普段の生活に置き換えたら、「横並びで、一緒に何かを押せば、2倍軽くなるんだから、もっとグイグイ押せそうですよね?」なのに、そうならない。縦に繋いだときだけです。

  • この現象について、うまく理解するには、どうしたらいいか?

  • 何故なんだろう、どう説明をつけたらいんだろう?

  • うまく説明できる方法はないか?

と考えてみることが、学習の初期段階ではかなり重要です。自分なりのメンタルモデルがあることで、今後の増える知識に対して

  • 今は、覚えるだけにしておこう

  • これぐらいの段階になったら、意味を考えよう

など、自分の学習をコントロールできるようになります。

LQ が下がる原因

さて、LQ は自然な状態だと +1 ですが、この数値が下がって、0 や、-1 になるのは、どんなときでしょうか?

0 は、無理やり詰め込みをされていく中で、周りが褒めすぎると、短絡的になり「正解を素早く覚えて、正答して、褒めてもらう」ということに味をしめてしまいます。

いわゆる外部報酬です。

例えば、「テストで100点取ったら、おもちゃを買ってあげる。お小遣いをあげる」「ゲームをしてもいい」というあからさまな報酬もあれば、一見、健全な報酬もあります。

その一つが「褒める」です。

結果を褒めることの有害さは、30年以上前の研究で明らかになっているのに、いまだに多くの親は「結果を褒める」ことをします。結果を褒められた子供たちは、徐々に短絡的な学習者になり、さらには臆病になります。失敗をしないように、正解するための安易な方法を探します。

親子関係が「無条件の受容」から、遠い場合(条件付きの愛とか言います)、思春期を迎えたあたりで、一悶着が起こるでしょう。一悶着あることは健全なことです。もし、おこならなければ、大人に持ち越して、神経症や、対人関係の問題を引き起こすことになります。

ハウツー、意味もわからず実行することは、短期的には良いですが、必ず後で、その代償を支払わされます。

最初が肝心

LQ 0 になるのは、学習の最初の最初の取り組み方のわずかな違いだけです。学校で習い始めたものは、大抵はLQ0になります。独学していて、楽しんでいるものは、大抵はLQ+1のままで、得意なことに変わります。

特に大切なことは、「小さな、簡単なことを通じて、探求」すること、その探求結果自体が楽しい!探求するプロセスが楽しい!って感じることです。

これを「内部報酬」と言います。

外部報酬(売り上げを作ったら車を買うぞなど)は、できるだけ早く車を買うために、なるべく努力を最小化したいと考えてしまいます。これは怠惰なのではなく、システム制御として正しい行動でもあります。

単純作業なら、外部報酬が効果的であることは、数々の研究が示しています。

一方で、内部報酬は「探求すること自体が面白い」状態です。新しい発見が面白いと感じていれば、いろんなことを幅広く試し、未知の発見を楽しみます。

これこそが、イノベーションに欠かせなかったりもします。もちろん、マーケティングもです。

マーケティングは、探求することから始める

子供の教育の話で、ごちゃごちゃ書きましたが、結論はこうです。

高度なマーケティング、大きな成果を得るには、「たくさんの知識」が必要です。たくさんの用語、技術、方法論を駆使する必要があります。やることは、膨大です。

気が遠くなります。

だからこそ、ハウツーを得て、一気にショートカットしたくなります。

しかし、焦らず「たった1つの重要なこと」から始めるべきです。何故なら、

  • そもそも、楽しい、面白い

  • たった1つの簡単なことで、マーケティングの本質を掴める

  • たった1つの簡単なことだからこそ、小さいくても結果がすぐ得られる

  • たった1つの簡単なことだけど、繰り返し、積み重ねることで、大きな発見につながる

ということが起こせるからです。

探求は、一人でやるより、みんなでやったほうが楽しい

ところで、マーケティングは「現代の必須の教養」だと思います。P.F.ドラッカーは、以下のようなことを言っています。

マーケティングとは、どこかの担当者、部署が行うものではなく、全社的に取り組むべきことである

(手元に書籍がないので、引用ではありません)

つまり、どんな部署で、どんな仕事をしていようと、マーケティングの中心コンセプトは、理解して、使う必要があります。また、どこに就職しようと、配置されようと、マーケティングの本質を理解していることは、武器になります。

私たち toiee Lab は教育機関です。

教育機関として、大人の教育を考えると、「現代社会に必須のマーケティングの本質を学ぶ」教育がないことに驚きと、チャンスを感じています。チャンスとはビジネスチャンスではなく、貢献できるチャンスです(もちろん、収益かも)。

多くの人は「知らない」あるいは「ハウツーと状況によって挫折」した、マーケティングを学ぶためのコンテンツ、仕組み、コースを作りたい!とワクワクしています。

何故なら、マーケティングの学び方、学びはじめは、「楽しい」「ワクワクする」「驚き」に満ちているからです。

さらに一人で学ぶより、みんなで体験を共有しながら学ぶ方が楽しいし、効果的です。

これまでは「スクラム」という名称の「密」な、取り組みをしてきました。これは、これでとても良かったのですが、

  • 費用が高くなりがち

  • コミットメント(意識的に、気合を入れる)が要求される

という課題がありました。そこで、今後は、全く違う方法をとります。

新しいゆるくつながる方法で

  • 長く

  • 楽しく

  • 精神的負担が低く

  • コストを抑える(月額3,000円以下)

が、ここです。

また、オンラインコースを用意したりします。
是非、ニュースレターに登録するなり、繋がってくださいね!