マーケティングを学ぶことと、料理の関係

忙しくて、マーケティングを実行できない・・・という方は、気合や根性ではなく、学ぶプロセスに注意を向けると解決します

今日のテーマは「マーケティングを学ぶ」ことと「料理」の関係を説明します。

行動が起こせないのは、サボっているわけではない

ラーニングファシリテーション講座などでも、お伝えしている大事な考え方があります。それは、

誰かが変化のための行動を起こしていない時、それを「怠惰」とか「やる気」などの個人の姿勢の問題だと決めつけいないこと。大抵の場合、「新しい何かをする時に、混乱して、立ち往生しているだけ」と考えること

ちなみに・・・

これは子育てにも当てはまります。

子供が行動を改めなかったり、ぐずぐずしている時、私たち大人は「考え方を改めるように」叱りがちです。しかし、子供の側からしたら

「大人が言っていることが、理解できない」
「なんのことを言っているのかわからない」
「ダメだったことはわかるが、どうしたらいいか、わからない」

ということが、よくあります。だからこそ、ラーニングファシリテーションの根本は、「まず、相手を深く理解すること」としています。

・・・

以上のことは、「私たち自身」にも当てはまります。

私たちが、「マーケティング」を実践できない場合、「気合が足りない」のではありません。あるいは、「失敗を恐れている」ことが原因でもありません。失敗を恐れているのであれば、その

「恐れを解消する、具体的な方法、行動」

を知っていれば、行動ができます。

もし、あなたが本業で忙しく、「マーケティング行動」ができていないとしたら、安心してください

忙しくても、マーケティングはできます。忙しくても、マーケティングを小さく取り入れる方法があります。具体的な、その方法を知って、小さく始めれば良いです。

ポイントは2つです。

  • 具体的

  • 明瞭で、明確て、小さな一歩

では、以下で説明します。

料理を例に考えてみましょう

ところで、料理は得意でしょうか?

料理が苦手な方は、レシピ通り作ります。時には、「レシピ通りに作っても、美味しくならない」といいます。

今、サバ缶が流行っています。サバ缶を使った料理のレシピは、インターネット上にたくさん公開されています。それらを単に採用しても、美味しくはなりません。原因は、とてもシンプルです。よく考えてみたら、とても当たり前で自明です。

料理は、材料に左右されます。レモン汁を4分の1かけと言われても、味も、香りも、レシピと違います。水気も、甘みも、それぞれ想定とはズレます。必ず料理は味見をして、調整するしかない

ということです。

このような話をすると、料理が苦手な人は、「じゃあ無理。味見しても、どうしていいかわからない」といいます。なんか足りないと思っても、そこから何をしたらいいかわからない・・・といいます。

実は、ここに落とし穴があります。

「なんか足りない」から始めてOK。むしろ、そこからしか始められません

「何か足りない」というのは、実は味がわかっています。

何か足りないの逆は、「味が濃すぎる」でしょう。つまりは、「濃くない、薄い」と気づいています。

私たちが何かをうまく学べない時、「自分の感覚、自分の思考、自分の体験」から注意を逸らして、経験者しかわからない「抽象的な言葉、概念」や「外部の雑音」に注意が向いています。目の前の出来事から目を背けているので、学習が引き起こりません。これは、ゴルフでも同じです(詳しくは、ラーニングファシリテーションなどの話をする時にします)。

とにかくポイントは、自分の体験、感覚に、注意を払う ことです。

料理をしていて、「何か足りない」と感じたら、例えば「言い換えて」みます。「薄い」と表現するとぴったりかもしれません。あるいは「淡白」かもしれません。そうやって自分の体験に注意を払って分析したら、次は実験をすれば良いのです。

例えば、足りないものがあると思ったのだから、「塩」でも「醤油」でも「胡椒」でも「ナンプラー」でも何でもいいです。直感で、これで良さそうを入れてみたら良いです。あるいは、レシピにある調味料通りに分量を増やしてみればいいだけです。

仮説を立てて、検証すること = 小さくて具体的な行動

この時に、「入れる度に、味見」を繰り返します。

味見して、変わった気がしなければ、もっと入れれば良いだけです。入れすぎたら、「一度に、これほどの量を入れると、引き返せなくなる」が学べたので、よしとします。そして「濃すぎる」を体験できたことも、よしとすれば良いのです。

ざっと「料理」で説明してきましたが、まとめると、

  1. 味見という小さな行動を繰り返す

  2. 味見した時の体験、感覚に、もっと注意を払う

  3. 実験し、振り返り、自分なりの結論(仮説)を立てる

これを、料理のたびに繰り返せば良いのです。

さらに、少しずつ体系的知識を手に入れれば良いです。例えば、醤油は基本的に「臭み」を消して、味を引き出してくれると学べば、どんな時に使えそうか?がわかります。塩は「臭みは消さず、甘みを引き出す、あるいは味を引き締める効果がある(ことが多い)」という知識を得れば、とりあえず

  • 醤油か、塩のどっちにしようか?で悩んでみる

  • どちらでも解決しない体験が起こったら、次の調味料へ

とやっていると、そのうち「ナンプラー」や「XO醬」を使いこなせるようになるかもしれません。

小さい学習行動で、マーケティングを実践し始める

さて、ずっと料理の話をしてたらお腹が空いてきました(笑)。そろそろ「マーケティング」に話を戻します。

マーケティングも料理に似ています。じゃがいも3つでも、同じではありません。季節によって水分量も甘みも、大きさも違います。じゃがいもの種類によっても大きく変わります。

同じように、顧客インタビューには、臨機応変さが必要です。また、ビジネス環境は、常に入れ替わり、変化します。つまり「マーケティングは、味見と微調整の繰り返し」が必要です。

  1. 味見にあたる小さな行動を起こす

  2. 結果 = 自分の感覚、体験に注意を払う

  3. 上記を繰り返し、うまくいくセオリーを自分なりに見つける

さらに、先程の料理のように「まずは、醤油か塩のどっち?」から始めてみようなど、体系的知識から、小さな行動を考え出せば、効率よくマーケティングを実行できます

失敗するマーケティングの実行方法

「マーケティング4.0 を実現しよう!」と考えても、何から手をつけていいかわかりません。さらには、経験がなければ、「この行動は、マーケティング4.0なのか?が判別不能」です。

この時、私たちは手が止まり、思考が止まり、足あ止まります。よくないと思いつつも、いつも通りの忙しい毎日を過ごしてしまいます。

先ほどから述べている通り、「怠惰」でも「恐れ」でもありません。ただ、「具体的に、何をやったらいいかわからない」だけです。

まとめ

さて、ここまでの話をまとめます。

マーケティングと呼ばれる知識を「行動に反映させること」は、ビジネスを行う上で、「決定的」に重要です。これは短期的に売り上げUPによってお金が儲かるという話以上に大切です。

マーケティングという知識体系から、行動や計画を考え、実行し、ビジネスを改善したり、方向転換する力は、「これからの変化の時代」には、ズーーーーと要求されます。

どこかの誰かのノウハウを、そのまま実行するのではなく、

  • 体系的知識(マーケティングの本質みたいなもの)

  • この知識に沿って行動を起こすこと

  • 行動を起こせるように「小さく明瞭、明確なサイズ」にすること

  • 行動を起こして「料理を学ぶように」学ぶこと

ひとことで表すなら、

「マーケティングを小さく、本業を通じて学ぶ方法が、決定的に大事」

ということです。

マーケティングの知識は、手を伸ばせば届くところに、ごろごろ転がっています

ある一定レベルになると、それこそ「最新事例は無料」で手に入ります。他業種や、日々の生活で触れる商品、サービスから「盗み放題」でもあります。

このようなことから、何度も強調しますが「学び方が、すべて」です。


次回について

とはいえ、行動する時に「恐れ」は、ついて回ります。失敗したらどうしよう?などという感情は、どこかで発生します。そんな時、役立つのは「明確な思考の指針」です。

とてもシンプルな原則があります。

次回は、そのことについて書きます。